全国市町村土壌浄化法連絡協議会第20回全国大会

 令和初めての、そして20回目の記念すべき全国大会が、令和元年8月8日(木)、横浜市の桜木町駅に近い会議室で開催されました。
今年は下水道展が横浜開催となった事情に合わせての横浜でした。全国大会にふさわしく全国から各自治体の代表など会員が集まりました。
 大会は稲垣茂事務局長(NPO法人日本土壌浄化法ネットワーク理事長)、が開会を宣言、続いて齋藤文英連絡協議会会長(福島県会津坂下町町長)が「新時代令和――土壌浄化法で限りなき挑戦」という今大会の統一テーマに即して、今こそ公共下水道が設置されていない小規模自治体こそ下水道の設置に積極的に取り組むべき時代到来だ」という趣旨の会長挨拶を行いました。
 続いて国土交通省下水道事業課の事業マネジメント推進室・宗琢万課長補佐が「未普及対策の取組」と題しての基調講演をされました。
 滝田久満ネットワーク理事の「福島県における土壌浄化法の現況」講演に続いて下記のプログラムについて順次報告がなされました。4時間近くに及ぶ報告・討議はつつがなく終了いたしました。



ブータン王国ティンプー市HEJO地区の土壌浄化法モデル施設の通水式

 2月13日ブータン王国ティンプー市HEJO地区のモデル施設建設現場において、土壌浄化法のモデル施設の通水式が盛大に実施されました。
 JICAの普及実証事業で実施されていた処理場が完成し、通水式の運びとなりました。
 式典の為に松の葉を敷き詰めました。この松の葉を被覆土壌の上にも敷き詰めて保護剤とすることにしました。管理棟も屋根に煌びやかな布が取り付けられ、四方の角から布がはためくように設置されています。
  式典の出席者から処理場の横に立っているのに「下水処理場はどこですか?」と聞かれたのは驚きでした。除幕式では公共事業省大臣とJICAブータン事務所山田所長により看板の幕が開かれます。
 管理棟の中の説明で後は処理槽の上で説明を行います。マンホールを一つ開けましたが、まだ流入がないので水もきれいなものです。
 翌日にはHEJO 地区住民を対象にした住民説明会が開催されました。水を汚してしまう原因や、下水道事業とは等、住民の皆さんにわかりやすい様に、説明と見学会が行われました。
説明会中の質疑では自分の家のところに管渠が来ていないのかといった市に対する質問が上がりました。 これは処理場の完成まで管渠工事を控えるようにお願いしていたためです。
 この後住民と市の話し合いが行われたようで、午後には市の担当者が現地の測量を実施したとのことです。住民から管渠の整備の要望が上がり、市が迅速に対応したということだと思います。
 今回の住民の思いが強いことが分かったので、接続可能となったら下水道に接続を積極的に行なわれるのではないかと思いました。


KITA主催「下水道システム維持管理」コースJICA東京での講義

平成31年2月2日(土)にJICA東京にて「下水道システム維持管理」コースで、土壌浄化法についての説明を行いました。
今回の研修ではブラジル、カンボジア、インドネシア、リベリア、サウジアラビア、セントルシアからの9名の参加者でした。
 土壌浄化法が土壌で被覆する事によって簡単に二次公害が防止できるという技術の特徴は、海外研修生の一番の関心事になっています。水面を見る事無く、維持管理ができるという内容も、「本当に公園のようになって維持管理が容易とは驚き」という言葉が多く聞かれました。
■京都府南丹市の土壌浄化法の施設を見学
 2月9日には、京都府南丹市の土壌浄化法の施設の見学が行われました。土壌浄化法は、言葉で技術を伝えるより、見ていただく事が理解する一番の早道になります。